省令準耐火構造とは?火災保険や安心面で知っておきたいこと
2026.05.04 ブログ
家づくりを考えるとき、「地震」への備えは重視される一方で、「火災」に対する備えは後回しになりがちです。しかし、住宅における火災リスクは決して小さくありません。万が一に備えるためにも、知っておきたいのが「省令準耐火構造」です。
今回は、省令準耐火構造の基本から、火災保険への影響、そして暮らしの安心につながるポイントまでわかりやすく解説します。
■ 省令準耐火構造とは?
省令準耐火構造とは、住宅金融支援機構が定めた基準に適合した「火災に強い構造」のことを指します。
一般的な木造住宅でも、この基準を満たすことで、火の広がりを抑えやすい住宅にすることができます。
主な特徴は以下の通りです。
- 壁や天井の内部に火が燃え広がりにくい構造
- 外部からの延焼を防ぎやすい外壁仕様
- 火が出た際に、一定時間部屋ごとに燃え広がりを抑える設計
つまり、「火災が起きても被害を最小限に抑える工夫がされている家」と言えます。
■ 火災保険料が安くなるメリット
省令準耐火構造の大きなメリットの一つが、火災保険料の軽減です。
住宅の火災保険は、建物の構造によって保険料が変わります。
一般的な木造住宅(非耐火構造)と比べて、省令準耐火構造の住宅はリスクが低いと評価されるため、保険料が安く設定されます。
実際には、年間で数万円単位の差が出るケースもあり、長期的に見ると大きなコスト差になります。
初期費用だけでなく、「住んでからのコスト」を考える上でも重要なポイントです。
■ 隣家からのもらい火を防ぐ
火災の原因は、自宅だけとは限りません。
実は住宅火災の中には、隣家からの延焼によるケースも少なくありません。
省令準耐火構造の住宅は、
- 外壁や軒裏の防火性能を高める
- 開口部から火が入りにくい設計にする
といった工夫により、周囲で火災が発生した場合でも被害を受けにくいという特徴があります。
住宅が密集しやすいエリアでは、特に大きな安心材料になります。
■ 火災時の避難時間を確保できる
火災で最も重要なのは「命を守ること」です。
省令準耐火構造は、火の回りを遅らせることで、避難するための時間を確保しやすくなります。
- 急激に燃え広がらない
- 煙や炎の拡大を抑える
こうした性能により、落ち着いて避難行動をとれる可能性が高まります。
万が一のときの“数分の差”が、大きな安心につながります。
■ 高性能住宅との相性も良い
省令準耐火構造は、高気密・高断熱住宅とも相性が良いのが特徴です。
断熱材や気密施工をしっかり行う過程で、防火性能を高める仕様を取り入れやすく、結果的に「快適性」と「安全性」を両立しやすくなります。
これからの家づくりでは、
- 断熱性能(UA値)
- 気密性能(C値)
- 耐震性能(耐震等級)
に加えて、「防火性能」も重要な判断基準の一つです。
■ まとめ
省令準耐火構造は、単に火災に強いだけでなく、
- 火災保険料を抑えられる
- 隣家からの延焼リスクを軽減できる
- 避難時間を確保しやすい
といった、暮らしの安心とコストの両面にメリットがあります。
家は長く住むものだからこそ、「もしも」の備えが大切です。
目に見えにくい部分ではありますが、後悔しない家づくりのために、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
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